ブラジルの中央銀行は、フェイスブックが運営するメッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」を通じた決済処理を一時停止するよう、マスターカードとVISAの2社に命令した。
コインテレグラフブラジルが確認した公式情報によると、ブラジル中央銀行は、ワッツアップペイに対して「適切な競争環境を維持する」ためにこの措置を講じ、既存の金融セクターにもたらすリスクの評価を行うとしている。
ワッツアップペイの支払に関する活動を一時停止しない場合、マスターカードとVISAに重い罰金と行政上の制裁を科すという。
ブラジル中央銀行は、ワッツアップを介した支払がブラジルの支払システム(SPB)に回復不能な損害を与える懸念があるとも指摘している。
「規制当局による事前の分析なしに、運用を開始してそれを継続することは、SPB、特に競争やデータプライバシーに関して、取り返しのつかない損害が発生する可能性がある」
フェイスブックは6月15日、ワッツアップによる電子決済機能を追加し、ブラジルでの展開を開始していた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン