ブロックチェーン業界の専門家が毎年集まるパリ・ブロックチェーン・ウィーク(PBW)は第4回目を迎えた。世界中から業界リーダーや起業家が集まり、デジタル資産分野に影響を与える最新のトレンドや開発について議論している。

パリ・ブロックチェーン・ウィークの創設者で会長のマイケル・アマール氏は、コインテレグラフとのインタビューで、このカンファレンスの当初のビジョンは、これまで 「ブロックチェーンの地図にはどこにも載っていなかった」ヨーロッパをその地図に載せることだったと話している。

2019年に設立されたPBWは、業界内の専門家を集め、ブロックチェーンの認識と採用を進めるという目的のもとで作られた。アマール氏によると、このカンファレンスの狙いは、業界全体を進歩させることであり、規制やディープテクノロジーなどのトピックに取り組んでいる

2023年になると、Web3、非代替性トークン、メタバース、分散型自律組織(DAO)など、カバーするトピックは広がっている。アマール氏は、Web3の成長はブロックチェーン業界にとって有益であり、デジタル資産の幅広い採用を促進し、他の業界への扉を開く可能性があると述べている。

「今、私たちは様々なブランドに門戸を開き、IPについて、イノベーションについて、マーケティングについて話している。ラグジュアリーブランド、ファッションブランド、アート、不動産など、さまざまな業界に門戸を開いている。このWeb3のムーブメントは非常に良いことだと思う。最終的には仮想通貨とブロックチェーンの大量採用を生み出すことになるだろう」

巨大テック企業の参加がエコシステムにどのような影響を与えるかについて、アマール氏は次のように語っている。

「Web2のプレイヤーや巨大テック企業の参入、グーグルやアマゾン、SAPがイベントの一部になるのはとても嬉しいことだ。そして実際に、彼らはWeb3を大衆のために実現するために、リソースやプロジェクトをこの空間に持ち込んでいるのだ」

アマール氏は、Web2企業や小売・消費者ブランドの参入が、Web3のミッションである分散化を損なうのではないかという懸念についてもコメントした。彼によれば、これらの企業の中央集権的なパワーは懸念材料ではあるが、彼らのリソース、ツール、プラットフォーム、投資は、Web3のシステムにおいて変化を促し、より多くのガバナンスをもたらすために利用することができると考えているという。これらの企業が完全に分散化されることはないかもしれないが、分散化するために意味のあるものを持つことは、正しい方向への一歩であるとアマールは指摘した。