昨日発表された韓国7-9月GDP確定値は前期比0.4%と速報値と変わらなかった。前年同期比では2.0%。民間消費は0.1%増、輸出は4.1%増となったが、建設投資は5.2%減だった。
午前10時20分時点で韓国総合株価指数は0.98%安、ドルウォンは0.35%高の1193.54。
トランプ大統領が米中貿易合意について大統領選挙後でもいいと合意が後ろ倒しになる可能性を示唆したことに加え、ブラジルとアルゼンチンに続いてフランスにもデジタルサービス課税は不当として制裁関税の検討を発表したことが要因だ。
米10年債利回りは大きく低下し、一時1.693%まで低下したが、1.728%まで戻している。国債利回り低下によってドルインデックスも一時97.585まで低下したが、利回りが反転したことで97.695まで戻している。
こうしたドル安の流れの中でもウォンは買われない状況が続いている。厳しい韓国経済の現状を背景に追加利下げも予想されており、FRBが利下げを停止している中ではウォン高の材料があまりない状態だ。
午前10時34分時点の上海総合指数は0.29%安、香港ハンセン指数は1.09%安でスタートしている。ドルオフショア人民元は0.09%高。ウォンと相関性の高い人民元も人民元安となっている。
ドルウォン予想
1188~1197
8月13日を起点にした下降トレンドラインを本日明確に突破し、100日移動平均線も上抜けた。これで次は10月2日の高値1221を目指すことになるだろう。トランプ大統領による各国への関税賦課宣言は貿易戦争激化による世界経済減速懸念を呼び起こし、輸出国家である韓国には明らかな逆風だ。この流れは韓国総合株価指数の上昇を抑え、ドル安であってもウォン安につながる可能性が高い。本日下値は100日移動平均線のある1188あたりだろう。