ジャネット・イエレン米財務長官は、金融安定化へのリスクに対処するため、ステーブルコインに関する「一貫した連邦政府の枠組み」を策定するよう米議員に呼びかけた

イエレン財務長官は10日、金融市場に関する大統領作業部会の11月の報告書を引用し、ステーブルコインに関する規制の枠組みを求めるこれまでの立場を強調した。また、時価総額で第3位のステーブルコインであるテラUSD(UST)が過去24時間で0.67ドルまで下落したことについてコメントした。

イエレン氏は「(テラUSDの状況は)急速に成長している商品であり、金融の安定に対するリスクがあり、適切な枠組みが必要であることを端的に示している」と述べた。

ペンシルベニア州選出のパット・トゥーミー上院議員もイエレン氏への質問で、USTはアルゴリズム型ステーブルコインで、「現金や証券に裏付けられていない」と指摘した。財務長官は、市場の成長を考えると、2022年末までにステーブルコインに関する「一貫した連邦政府の枠組み」を目指すことが「極めて適切」であると付け加えた。彼女は、そのような枠組みのための法案を制定するために、議会のメンバーの間で超党派的な関係を築くことを呼びかけた。

U.S. Treasury Secretary Janet Yellen addressing members of the Senate Banking Committee on Tuesday

イエレン氏は公聴会に向けた証言で、金融安定監視評議会がジョー・バイデン米大統領のデジタル資産に関する大統領令に準拠し、金融安定に対する潜在的リスクや規制監督におけるギャップを特定する報告書の作成に取り組んでいることを明らかにした。この命令は、仮想通貨に関する国家的な枠組みを開発する努力の一環として、いくつかの政府機関が政策を調整し、統合することを要求している。