2020年の米国大統領選の民主党候補であるアンドリュー・ヤン氏が仮想通貨規制の明確化を訴えるマニフェストを公表した。

起業家のヤン氏は、スタートアップ養成のためのアクセルレーター、ベンチャー・フォー・アメリカ(VFA)に12万ドル(約1300万円)を捻出したことなどで知られる。今回のマニフェストの中でヤン氏は、仮想通貨とデジタル資産の経済的な価値の急速な高まりに対して政府が追いつけていないと指摘。また、規制機関の間で足並みを揃えられていない点を懸念した。ヤン氏は、規制の変化を気にすることなくビジネスや個人が仮想通貨に投資できるようになるには、はっきりとしたガイダンスが必要と訴えた。

その上でヤン氏は、大統領に就任したら成し遂げたい目標を次のように掲げた。

・トークンは何か、証券は何かを定義(例、「ユーティリティー・トークン」を認識)
・仮想通貨を規制するのはどの機関か定義
・顧客保護
・仮想通貨の所有、売却、トレードにおける税制の明確化 など

2020年の米国大統領選には、仮想通貨に対する批判的な態度で知られる米上院議員エリザベス・ウォーレン氏も出馬を表明している。ウォーレン氏は、詐欺的なICOで仮想通貨ユーザーが損害を負う可能性があると繰り返し懸念を表明してきたほか、仮想通貨は「簡単に盗める」とも発言している。

今回の大統領選では、仮想通貨が一つの争点になる可能性がありそうだ。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 US Presidential Candidate Andrew Yang Calls for Clear Crypto Regulations