米連邦捜査局(FBI)は、破産したカナダの仮想通貨取引所クアドリガCXの元ユーザーらに情報を提供するよう呼びかけた。6月3日に公式に発表した。

クアドリガ創業者のコットン氏が急死し、同氏のコールドウォレット(オフラインで仮想通貨を管理するウォレット)にアクセスできなくなったことは日本でも大きく報じられていた。FBIは同取引所の破産により資金を損失した人々に対し、同取引所での取引や個人データに関するさまざまな質問事項に回答するよう求めた。

「クアドリガCX のあなたの口座に関して質問や懸念事項があれば、あるいは、自身が被害者だと考えるなら、以下の質問に回答してください。(中略)回答に基づき、FBIがあなたに連絡し、さらなる情報の提供を求める可能性がある」

質問事項は、ユーザーネームとホットウォレットや過去の取引ID、ホットウォレットのアドレスへのアクセスが可能であったかどうか、口座で保持していたファンドの種類など。FBIは、回答した人へさらに個別に調査に役立つ可能性のある質問をする場合があるとしている。

4月に、会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)が、4月1日時点でのクアドリガCXの資産額は2080万ドル(約23億円)で負債額は1億6000万ドル(約176億円)だと発表していた。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版