米コロンビア地区の地方裁判所の文書から、中国籍の個人2人が大規模な仮想通貨窃盗に関連していたことがわかった。この文書はシェイマス・ヒューズ氏が公開したもの。文書によれば、昨年に大陪審が実施されていた。
今回のケースは、「米国対Tian Yinyin および Li Jiadong」と題され、同中国国籍の2人が2018年7月から2019年4月の間に仮想通貨で2億5000万ドル(約270億円)近くを窃盗したと告発されている。犯罪の起訴を決定する大陪審が2019年5月7日に実施されていた。
この2人は、異なる2つの仮想通貨取引所で口座を保有していた。手数料を取って仮想通貨を法定通貨に交換することで、無許可の送金事業を行っていたとされる。米国内では、こういった事業を行う企業は全社、金融犯罪捜査ネットワーク(FinCEN)に登録する必要がある。取引所の具体的な名前は明かされていない。
それぞれの口座間および中国にある同2人が保有する複数の口座へ、ビットコインで1億ドル(約108億円)超を送金していたとされ、マネーロンダリングに関与したとされる。ビットコインから米ドル、中国元、iTunesギフトカードへの換金が主なものだった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン