米銀行大手JPモルガン・チェースが毎年開催する「インベスター・デー」で披露したとされるスライドがツイッターに掲載された。
このスライドは、先日発表した独自の仮想通貨JPMコインと同じブロックチェーンを基盤にした決済サービス「銀行間情報ネットワーク(IIN)」との連携を示唆しており、クロスボーダー(国をまたいだ)送金分野でSWIFT(国際銀行間金融通信協会)やリップル社を意識した内容となっている。
ツイッター利用者@econoar が1日に掲載したのは、JPモルガンの「インベスター・デー」で披露されたとされるパワポスライドの一部だ。
JPモルガンは、先日発表したJMPコインとすでに開発を進めているIINを比較。双方ともイーサリアムのプライベートネットワークである「クオラム(Quorum)」を基盤にしている。
スライドの中でJPモルガンは、IINにはすでに185以上の銀行が参加していることやJPMコインは伝統的な銀行では時間外である「365日1週間24時間」でクロスボーダー送金を可能にすると述べた。
またJPMコインは現在はクオラムを基盤にしているものの、将来的には「他のブロックチェーン上でも使える可能性がある」と指摘。さらに現在は米ドルとのみ交換可能であるものの「将来的には他の通貨にも対応する予定」と明記した。
このスライドにやSWIFTやリップルの名称こそ書かれていないが、成長著しいクロスボーダー送金市場でJPモルガンが独自路線を築こうとしていることが伺える。
JPMコインとクロスボーダー送金市場
JPモルガンのJPMコインを巡っては、クロスボーダー送金市場でしのぎを削り合うSWFIT(国際銀行間金融通信協会)とリップルにとって痛手になるのではないかという見方が出ていた。
ただ、こうした見方にリップルのガーリングハウス CEOは、「肝心な部分が分かっていない」と批判。「今日、閉鎖的なネットワークを導入することは、まるでNetscapeのIPOの後にAOLを立ち上げるようなものだ」と反論していた。
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