仮想通貨プロジェクトのトロンが提携する大手企業とはどこか?インターネット上では様々な憶測を呼んでいるが、「中国版グーグル」こと、中国最大の検索会社バイドゥ(百度)ではないかとの説が浮上している。
仮想通貨メディアのCoinnessが11日、トロン内部からの情報として、提携先がバイドゥだとのニュースをツイートした。
記事執筆時点では、コインテレグラフはトロンとバイドゥからこの情報について確認できていない。
提携の詳細についてはいまだ不明だが、Coinnessのツイートは、来週にバイドゥ・クラウドが正式に発表すると書いている。
Coinnessはトロンのチーム内部の人間から今回の提携を確認してたと主張しているが、トロン側からは提携の相手先やその内容について正式な発表はまだされていない。
トロンのジャスティン・サンCEOは、12日のツイートで時価総額数百億ドルの業界大手との提携をほのめかしたが、具体的な情報は明かしていない。
「ついに、時価総額数百億ドルの業界大手と提携をむすぶ瞬間が到来する。企業名を当ててごらん」
トロンのウェブサイトで説明しているように、トロン財団は17年7月にシンガポールで設立され、そのオープンソースプロトコルは17年12月にローンチした。トロンは北京とサンフランシスコに拠点があり、アリババやテンセント、バイドゥなど中国の大手ネット企業の元社員が数多く参加している。
一方でバイドゥは、テンセントやアリババと同様、仮想通貨に対して強硬姿勢を示している。今年8月の報道によれば、バイドゥは少なくとも2つの仮想通貨関連のチャットフォーラムを閉鎖。同社はこの措置について「関連法、規則、ポリシーに準拠するため」と説明している。
ただバイドゥは9月26日、自社のブロックチェーン「バイドゥ・ブロックチェーン」のホワイトペーパーをリリースしている。
トロンの提携先を巡っては様々な説がネット上で浮上している。その1つはアリババ。トロンのサンCEOはアリババ創業者ジャック・マー氏が創設したビジネススクール「湖畔大学」の卒業生でもあり、可能性が取り沙汰されている。また今回のサンCEOのツイートが出る前だが、ICOジャーナルがトロンとアリババの関係者の話として、両者の提携の話を報じた。