英国拠点のデジタルバンクであるスターリングは、カード保有者に対して仮想通貨関連の送金や活動を禁止する。

スターリングの顧客は今後、ビットコイン(BTC)など仮想通貨を購入したり、仮想通貨取引所や一般商店から送金を受けたりできなくなる。

スターリングは、仮想通貨取引のリスクが高いと認識されていることを理由に、顧客向けの声明とツイッターでこのニュースを発表した。

同行は、仮想通貨を「高リスクで犯罪目的に多用されている」と説明した。

スターリング社の広報担当者はコインテレグラフに対し、同行は以前から仮想通貨に関する取引に「程度の差こそあれ」制限を設けてきたと語った。「我々は最近、カードと銀行送金によるインバウンドとアウトバウンドの取引に対する制限を強化した」と説明。次のように話した。

「仮想通貨の背後にある革新的な技術、そして考え方は、大きな潜在的な利点を持っている。しかし現在、仮想通貨はリスクが高く、犯罪に多用されているため、当行はサポートしない。」

仮想通貨コミュニティの一部のメンバーは、銀行による仮想通貨の制限は合理的に見えるが、包括的な禁止は最良の解決策ではないと指摘した。

「銀行が完全な詐欺だと考える個々の取引をブロックすることは理解できるが、業界全体に関わる正当な取引を禁止することは受け入れられない」とSovrynBTCは主張。さらに、銀行はなぜ株取引やギャンブルなど、顧客による他の多くの種類の危険な取引に関心を持たないのか、と問いかけた。

スターリングは2021年5月、同様の懸念から、「一部の仮想通貨取引所への支払いで金融犯罪の疑いが高い」として、仮想通貨取引所への支払いを一時停止している。スターリングはその後、約1ヶ月後に仮想通貨取引所業務を再開した。