米eコマース大手オーバーストックのブロックチェーン部門であるtZEROは、英国マンチェスターの高級住宅開発プロジェクト「リバー・プラザ」のトークン化に向け、同社の技術を提供する。10月30日にプレスリリースで発表した。

tZEROは、英国拠点の不動産投資会社アライアンス・インベストメントと連携して、Tezosブロックチェーン上にある2500万ドル(27億円)のリバー・プラザをトークン化する

180戸の高級住宅地を開発するリバー・プラザは、アライアンス・インベストメントが初めてトークン化を手掛けるプロジェクト。これを皮切りに、今後数年間で英国内の約6億4000万ドル(約700億円)規模の不動産プロジェクトのトークン化を見込んでいる。セキュリティ・トークン・オファリング(STO)は、2020年第1四半期の公開を予定している。

tZEROのサウム・ノーサレヒCEOは、不動産資産のトークン化は、プロジェクトへの投資家のアクセスを民主化し、市場の流動性を改善すると述べている。

tZEROは、不動産サービスプロバイダーのサヴィルズの2016年の報告書に言及し、不動産は世界の最大の資産クラスで217兆ドル(約2京円)ともされるが、一般に公開されているのはわずか三分の一程度だとされると述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版