人気のソーシャルメディアプラットフォームであるツイッターはプラットフォームのユーザーが仮想通貨と株を取引できる新機能を導入する報じられている。CNBCによると、この新機能は、フィンテック企業eToroとの提携によって立ち上げられる。

ツイッターのユーザーは、より幅広い種類の金融商品の市場チャートを閲覧し、eToroを通じて仮想通貨や他の資産を購入または売却できるようになる。ツイッターとeToroとの最新の提携は、現在TradingViewからのリアルタイム取引データを表示できる「cashtags」機能を拡張する形になる。

新しい金融機能は、「view on eToro」タブを介してアクセスでき、ユーザーをeToroの取引プラットフォームに誘導する。2007年に設立されたフィンテック企業であるeToroは、2019年に仮想通貨取引機能と仮想通貨ウォレットを導入した。

今回の提携は、昨年イーロン・マスク氏が440億ドルでソーシャルメディアネットワークを買収してCEOに就任して以来、ツイッターにとって最初の注目するべき提携だろう。eToroのCEOであるヨニ・アシア氏は、提携を完璧なマッチと称え、この機能がプラットフォームに新しいユーザーをもたらす助けとなると考えている。

アシア氏は、金融関連のツイートが大きなトレンドとなり、2021年の個人投資家取引ブームの鍵だったと指摘する。彼はさらに、「cashtags」の検索が何百万にも増えたと付け加えた。一方、最近のインタビューでマスク氏は、ツイッターを「世界最大の金融機関」にしたいとも語っている。

マスク氏は以前、ツイッターを「スーパーアプリ」にするという考えを提案していた。つまり、1つのアプリから複数のオンラインサービスにアクセスできるエコシステムの構築に焦点を当てている。スーパーアプリのアイデアは、中国ではとてもポピュラーだ。そのようなアプリが日常生活で必要とするすべてのモノやサービスへのゲートウェイとして機能している。例えば、WeChatは、インスタントメッセージング、ソーシャルメディア、旅行やホテルの予約、銀行業務などを提供している。