バイナンスのチャンポン・ジャオCEO(通称CZ)は、イーロン・マスク氏のツイッター買収で5億ドルを共同投資した理由について、収益化の可能性、仮想通貨コミュニティの自由な発言、そして最終的に「ツイッターをWeb3に移行させる」機会を挙げている。

10月31日のCNBCのSquawk Boxで、イーロン・マスク氏との共同投資でツイッターを買収した原動力についてCZが説明した。

「ツイッターは収益化がうまくいっておらず、うまく成長していない。私のコメントをスパムするボットや、詐欺師のアカウントなど、戦術的な問題も多く、うまく運営されているとは言えない」

「しかし、このプラットフォームはそれ自体が大きな価値を持っていると思うし、特に今はイーロンの指揮のもと、我々は非常に自信を持っている」とも付け加えた。

バイナンスは2022年5月に初めて支持を表明して以来、マスク氏のツイッター買収への支持を崩していない。その他の共同出資者には、セコイア・キャピタルやフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニーなどが含まれている。

バイナンスのCZは、ツイッターの価値評価の難しさは投資判断に影響を与えなかったと語る。言論の自由に関して仮想通貨に「場所」を与えるためであり、長期的な見通しを考慮したものだと強調する。

「我々は長期投資家であり、強力な起業家を信じ、強力なプラットフォームを信じ、言論の自由を信じている。我々はこれを10年、20年、50年、100年単位で見ているのであり、毎月の価格変動は我々を悩ませるものではない」

CZは、ソーシャルメディアプラットフォームに仮想通貨ベースの決済を追加するなど、ツイッターの最終的なWeb3への移行に一役買いたいと考え、投資したと言う。

「仮想通貨を決済手段として利用する、非常に簡単なメンバーシップ課金など、そういった差し迫った問題の解決に貢献したいと私たちは考えている」

10月28日のロイターの報道によると、バイナンスは、ツイッターでの仮想通貨・ブロックチェーンベースのソリューションの可能性に取り組む専門チームの創設を計画しているとのことだ。

新チームは、スパムボットのアカウントなどの問題に対処するためのオンチェーンソリューションを構築する方法を検討していく。

バイナンスのツイッターへの5億ドルの出資は、19人の投資家の中で、ソーシャルメディアプラットフォームの4番目の貢献度となる。