ツイッターのジャック・ドーシーCEOは、イーサを購入することを拒否している。ツイッターでは6月30日に、イーサリアムベースで構築されたラリブルを使ってNFT(ノンファンジブル・トークン)を導入したが、同氏は依然ビットコインを支持しているようだ。

ツイッターがNFTを発行したことを受けて、ツイッターユーザーのPackanimal氏は、ドーシー氏がイーサに投資するのは「時間の問題だ」とツイートしたが、これにドーシー氏は「No」と突き放した。

仮想通貨コミュニティはこのドーシー氏の答えに反応。Cinneamhaim Venturesのアダム・コクラン氏は、ツイッターがラリブルでNFTを発行しているにも関わらず、ビットコインマキシマリストであることは矛盾していると批判。「このレベルの精神を持ちながら、彼が2021年東京オリピックの米国代表に選ばれないのは驚きだね」と皮肉った。

仮想通貨に対応する決済アプリを展開するスクエアのCEOも務めるドーシー氏は2019年、「I only have bitcoin(ビットコインだけを保有している)」とツイートし、ビットコイン支持を表明。2021年6月に開催されたカンファレンス「Bitcoin2021」では「ビットコインは全てを変える。(中略)これ以上に世界中の人々に可能性を与えるものはない」と述べた。

ドーシー氏は少なくとも2018年以降、ビットコインがインターネットの単一通貨となることを繰り返し主張してきた。イーサなどアルトコインを否定し、2019年にビットコインのみに投資していることを明らかにしてきた。

一方で、最近では一部のビットコイン支持者から、いずれイーサリアムがビットコインの時価総額を超える「フリッペニング」が起きるという指摘も出てきている。仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツ氏は1日、イーサが「いつか最大の仮想通貨になる可能性」を予測した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン