UAE・ドバイ本拠のモバイル決済サービス「MenaPay(メナペイ)」は、アマゾン傘下の動画ストリーミングサービスTwitch(トゥイッチ)において、独自ステーブルコイン「メナキャッシュ(MPAY)」および独自ウォレットアプリを使ったチップ(投げ銭)を行えるようにした。トルコ版コインテレグラフに12月27日に共有されたプレスリリースで明らかになった。

メナペイ公式サイトによると、MPAYは、仮想通貨ステラ(XLM)を基にしたブロックチェーン「MenaChain(メナチェーン)」で取引可能な、ドルペッグのステーブルコインという。MPAYを支払いなどに利用せず保有しているだけでも、独自ユーティリティトークン「MenaPay」を獲得できるそうだ。なお、迅速なトランザクション(取引)承認のため、メナペイ財団を中心とするプライベート型ブロックチェーンとして展開しているという。

またメナペイによると、中東(Middle East)と北アフリカ(North Africa)諸国からなるMENA(ミーナ)地域における貧弱な銀行システムを、MPAYで置き換えることが目的だ。イスラム教では投機目的の金融取引を禁じているため、イスラム法学者によるサポートを受けるなどイスラム金融への配慮も行っているという。

メナペイの独自ウォレットアプリは、仮想通貨イーサリアム(ETH)およびERC-20トークン、MPAY、MenaPayに対応。QRコードを利用し、お気に入りのトゥイッチ配信者にMPAYでチップを送れる

メナペイのカグラ・グル・センカルデスCEOは、「トゥイッチにおけるチップ獲得方法としてメナペイを導入することは、ゲームコミュニティとブロックチェーン技術との関係を強化する重要な取り組みだった」と述べた。またセンカルデスCEOは、次のように付け加えた。

「発表後、手軽にチップを送りたいというトゥイッチ視聴者から信じられないほどの需要があった。ゲームコミュニティをさらにサポートするため必要な改善を行い、ウォレットの更新を行った。視聴者は、トゥイッチに接続したウォレットから、数秒でチップを送れる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン