トルコ政府が公開した2019年から2023年の経済ロードマップに「中央銀行によるデジタル通貨発行」が含まれた。同ロードマップは7月9日に公開された。

同ロードマップでは「ブロックチェーン基盤の中央銀行デジタル通貨を実装する」(ロードマップの249.5)と書かれている。また行政や公共サービスは、ビッグデータや人工知能(AI)やブロックチェーンといった新興技術で改善することも記載されている。

トルコの大手メディア「ヒュリエット」によれば、トルコのフアット・オクタイ副大統領は、トルコ議会にロードマップを説明し、「あらゆる分野において変化と変革を行う」と述べた。

2018年2月、トルコは国有の仮想通貨をどこかの段階で発行することを検討していたとの報道も出ていた。2018年2月のあるインタビューでは、当時のシムシェキ副首相は以下のように述べていた。

「我々は、仮想通貨への我々自身の取り組みを開始する予定だ。我々は、デジタル化に高い重要性をおいている」

しかし同政府内では、仮想通貨に対して依然懐疑的な意見もあり、そういったプロジェクトはマルチ商法だとする大臣もいるという。

先日、国際通貨基金(IMF)は、中央銀行が将来的にデジタル通貨を発行するだろうというレポートを発表している。複数国の中央銀行が中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の発行を検討しているとし、南米のウルグアイはすでにテストを始めており、バハマや中国、東カリブ通貨同盟、スウェーデン、ウクライナがまもなくテストを始める予定だと報じられている

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版