IMF、複数の中央銀行がデジタル通貨発行を検討 先進国と新興国で異なる動機も

国際通貨基金(IMF)は27日、中央銀行が将来的にデジタル通貨を発行するだろうというレポートを発表した

IMFは世界銀行と共同で世界の金融機関からフィンテックに関する調査を行い、96の回答を得た。レポートによると、複数国の中央銀行が中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の発行を検討している。南米のウルグアイはすでにテストを始めており、バハマや中国、東カリブ通貨同盟、スウェーデン、ウクライナがまもなくテストを始める予定だという。

また複数の中央銀行が、CBDCの金融安定性、銀行セクターなどへの影響について研究を行なっている。

CBDC検討の動機はさまざまだ。先進国の中央銀行は現金の代替になると考える一方、新興国の中央銀行は銀行手数料の削減や銀行口座を持たない市民への銀行サービス提供を期待している。

ただ双方とも、完全に匿名なCBDCの発行には興味を持っていない。必要な時に取引記録が追跡できることが大前提となっている。取引量の多い取引記録のみ追跡できる仕組みを検討している中央銀行もあるそうだ。

日本銀行の雨宮正佳副総裁は昨年10月、CBDC発行に慎重な姿勢を示し「現在のところデジタル通貨を発行する計画を持っていない」と話した

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版