北アフリカのチュニジアの中央銀行は、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)となる「eディナール」を発行する計画だとする最近の報道を否定した。同ニュースは11月7日にロシアのタス通信が報じていた。

チュニジアの中央銀行は、デジタル決済のさまざまな方法を検討している段階であり、CBDCもそのうちに含まれるが、導入に向けた動きはないとした。さらに仮想通貨との関連性も否定している。

「チュニジア中央銀行は現在、金融のデジタル化にフォーカスしており、それはデジタル通貨の側面においてであり、仮想通貨ではない。こういった新しい技術に内在する機会とリスク、特にサイバーセキュリティと金融安定性について研究している


CBDC発行に向けた外国企業との連携についても、国内外問わず、そういった関係はないと否定した。

一方で、「チュニジア中央銀行と関連のある独立系の連盟」が主催したイベントであるチュニジアのフォレックス・クラブでは、CBDCに関する協議が行われていた。同イベントでは、参加者は、民間スタートアップによるデジタル通貨の理論的可能性のデモンストレーションに出席するよう呼び掛けられていた。

参加していたスタートアップ企業は、「チュニジア中央銀行と契約などの関係はない」と強調した。

同中央銀行はまた、銀行や金融セクターの技術改革に向けた規制サンドボックスの来年の早い段階での公開に向け準備中だと述べた。

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン