イニシャル・コイン・オファリング(ICO)のプロジェクトが、過去10日間で8月全体の3倍に上る額のイーサリアム(ETH)を売却したという調査結果を13日にトラストノードが伝えた。イーサリアムは過去24時間で約15%上昇したものの、過去1ヶ月では約20%下落している。

トラストノードによると、過去数時間に16万イーサリアムが売却された。これは執筆時点で3300万ドル(約36億6000万円)に上る。とりわけイーサリアムが急落し始めた4日には、8万2000イーサリアムが売りに出されたという。最も多くイーサリアムを売却したプロジェクトは、Digixだという。

一方、8月にICOプロジェクトが売却したイーサリアムの一日の平均額は、1000から5000で、ときどき1万を超えたという。過去30日の売却額は、28万3000イーサリアム、6000万ドル(約66億6000万円)だという。

先日、8月のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)による資金調達額が、2017年の5月以降で最も低かったことが明らかになった。また7日には、仮想通貨取引所大手のビットフィネックスでイーサリアムの売り注文が過去最高を記録した。

このほか、イーサリアム価格が低迷している背景にはイーサリアム無価値論、イーサリアム先物取引、需要サイドの低迷、仮想通貨両替サービスのシェイプシフトの方針転換など様々な見解が出ている。