仮想通貨イーサリアムの売り注文、過去最高を更新=ビットフィネックス

仮想通貨取引所大手のビットフィネックスで7日、イーサリアム(ETH)の売り注文が過去最高を記録した。イーサリアムの価格は過去1週間で20%以上下落している。

「ETH/米ドルのショート(ビットフィネックス)が正式に過去最高を更新した
以前の過去最高:202854.7531
現在の水準:208123.1093」

売り注文は過去1週間で81.96%、8月中旬頃の水準と比べると162%増加したという。

一般的に売り注文が増えるということは弱気相場のサインだが、ショートスクイズが起きる可能性もある。例えば強気派が相場を釣り上げることで、「今後相場が下がる」と考えて売り注文を出していた投資家の思惑が外れ、損切りのためイーサリアムを買い戻す現象だ。

イーサリアムの低迷要因については様々な見解が出ている。

シェイプシフトの方針転換

5日に仮想通貨両替サービスを手がけるシェイプシフトが運営上の方針を転換した。シェイプシフトは匿名のピアツーピア(P2P)取引が特徴で、登録せずにアルトコインをビットコイン両替することやその逆の取引が可能だったが、この方針を変更してトレーダーに対してメンバー登録を義務付けた。これを受けて、匿名を好み、アルトコインを所有していたトレーダーが、相次いで売りに走っているのではないかという見方が出ていた。

需要サイドの低迷

仮想通貨投資顧問などを手がけるD2キャピタルの共同創設者プリモズ・コーデス氏は、イーサリアムの規模の拡大(スケーリング)面で限界があることや数百万ドルも資金調達しながら約束を果たさないICOが多いことに気づいた個人投資家の購買意欲が減っているというレポート発表した。

イーサリアムが無価値に?

仮想通貨ステラの技術顧問などで知られるジェレミー・ルービン氏は、ガス代(手数料)としてイーサリアムを払う必要がないなら、資産としてのイーサリアム(ETH)の価値はゼロになるだろうと主張した。イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が反論している。

イーサリアム先物取引

米調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏は、シカゴオプション取引所(CBOE)が準備を進めるイーサリアム先物について、「イーサリアムにとっては悪いニュースでビットコインにとっては良いニュース」となるという見解を示した。これまで投資家は、仮想通貨関連の弱気材料を目にするとビットコインを売ってきたが、今後はイーサリアムのショートもできるようになるため、「総じてビットコインへの売り圧力は下がる」と解説した。