米国のトランプ大統領が関与する仮想通貨企業ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)は、同社のステーブルコインUSD1のロイヤルティプログラム初期参加者に対し、総額約120万ドル相当の約840万WLFIトークンをエアドロップする計画を発表した

今回のエアドロップは、2か月前に開始された「USD1ポイントプログラム」の参加者を対象に行われる。このプログラムは、米ドル連動型ステーブルコインUSD1の利用促進を目的としており、参加者は提携取引所でのUSD1ペア取引や残高維持などによってポイントを獲得してきた。

WLFIは10月29日のX投稿で、「ポイント獲得や報酬の条件、配布の詳細は各取引所のルールに基づき異なる」 と述べた。

初回のWLFIトークン配布は、Gate.io、クーコイン、Lバンク、HTXグローバル、フリップスター、MEXCの6取引所で実施される。配布条件や報酬内容は、各プラットフォームによって独自に決定されるという。

同社はまた、今後ポイントプログラムを新しい取引所や分散型金融(DeFi)との統合、さらに多様な報酬手段へと拡大していく方針を示し、「これはまだ始まりにすぎない」と投稿している。

USD1、世界6位のステーブルコインに

USD1はWLFIが発行し、ビットゴーがカストディを担当している。コインマーケットキャップによると、現在の時価総額は29億4000万ドルで、世界で6番目に大きいステーブルコインとなっている。

今年初めには、エリック・トランプ氏がアブダビの投資会社MGXが20億ドルのバイナンス投資にUSD1を使用すると発表し、これが同取引所への初の機関投資として注目された。

一方、WLFIトークン自体は0.14ドルで取引されており、過去24時間で0.5%下落。9月に記録した過去最高値0.46ドルから約70%下落している。

トランプ家の仮想通貨帝国、1年間で10億ドル超の利益

トランプ氏の第2次政権開始とともに、同氏の資産は仮想通貨事業によって急増している。フィナンシャル・タイムズ(FT)の調査によると、トランプ家の「仮想通貨帝国」は過去1年間で税引前利益10億ドル超を上げたという。

その中心にあるのがワールド・リバティ・ファイナンシャルだ。トランプ氏は6月に同社からの収入を5740万ドルと報告しているが、最近のトークンアンロックにより保有資産は50億ドル規模に急増。FTの推定では、WLFIトークン単体で今年だけで5億5000万ドルの利益を得たとみられる。

さらに、トランプ家は独自ブランドのミームコイン「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」および「オフィシャル・メラニア・ミーム(MELANIA)」から合計約4億2700万ドルを稼いだとされる。 加えて、USD1ステーブルコイン事業でも4月以降4200万ドルの利益を上げている。

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