トランプ・メディア&テクノロジー・グループは、運営するSNS「トゥルース・ソーシャル」のデジタルリワード・プログラムを仮想通貨と接続するアップデートを実施した。
同社は火曜日、ストリーミングプラットフォーム「Truth+」の有料版「パトリオット・パッケージ」に加入するユーザーが、「トゥルース・ジェム」といったプレミアム機能にアクセスできるようになると発表した。
この「ジェム」はトランプ・メディアの各プラットフォーム上のアクティビティを通じて獲得でき、クリプト・ドットコム(Crypto.com)のウォレットインフラを活用して、同社のネイティブトークンであるクロノス(CRO)に変換できる仕組みとなっている。
自社トークン構想からの方向転換
CROを統合する今回の動きは、同社が以前示していた独自ユーティリティトークンの立ち上げ構想からの方向転換を示している。
4月、トランプ・メディアはTruth+を支える独自トークンとデジタルウォレットの導入を検討していると発表した。4月29日に株主宛てに送った書簡で、デビン・ヌネスCEOは、トゥルース・デジタルウォレット内にユーティリティトークンを導入する可能性を模索していると述べていた。
ヌネス氏は当時、このトークンはまずサブスクリプション費用の支払いに利用でき、エコシステム内の他の製品にも適用されると説明した。また同トークンは、同社が各サービスで展開を検討しているリワード・プログラムの一部になるとも付け加えた。
5月にはトゥルース・ソーシャルのミームコイン立ち上げに関する噂がソーシャルメディアで広まったが、トゥルース・ソーシャルはこれを否定。トランプ大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニア氏も、この噂には「事実はない」と明言した。
トランプ・メディアとクリプト・ドットコムの関係
トランプ・メディアがクリプト・ドットコムと協業するのは今回が初めてではない。年初には「メイド・イン・アメリカ」をテーマとしたデジタル資産および証券を追跡する上場投資信託(ETF)を立ち上げるため、クリプト・ドットコムと提携した。
さらに、トランプ・メディアはCROトークン6億8440万枚(約1億500万ドル相当)を取得する契約もクリプト・ドットコムと締結している。この取引は株式と現金の組み合わせで行われ、トランプ・メディアの64億ドル規模のデジタル資産トレジャリー戦略の一部を形成するという。
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