米仮想通貨マイニング企業アメリカン・ビットコインが、ビットコイン(BTC)の購入をさらに進めるため、日本および香港での上場企業買収を検討していると報じられている。
英フィナンシャル・タイムズの報道によると、アメリカン・ビットコインはアジアで少なくとも1社の上場企業を買収する意向で、マイケル・セイラー氏が率いるストラテジー(旧マイクロストラテジー)をモデルとしたBTC蓄積戦略を構築しようとしている。ストラテジーはこれまでに62万8946BTC(約738億ドル相当)を保有しており、世界最大のBTC保有企業となっている。
「目標は、世界で最も強力かつ効率的なビットコイン蓄積プラットフォームを築くことだ」とアメリカン・ビットコインは金曜、フィナンシャル・タイムズに語った。ただし、「特定の地域での可能性を検討している段階で、法的拘束力のある契約は交わしていない」とも述べている。
アメリカン・ビットコインは、米国のトランプ大統領の息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏とエリック・トランプ氏によって設立された。同社は今年5月、ナスダック上場の仮想通貨マイニング企業グリフォン・デジタル・マイニングとの合併を通じた株式上場を発表している。
6月10日時点で、同社は215BTCを保有しており、6月30日にはビットコイン蓄積の強化とマイニング設備の購入に向けて2億ドルの資金調達を発表した。
ビットコイン保有企業は最高値圏でも買い増し
ストラテジーによって普及した「ビットコイン・トレジャリー戦略」は、BTCが史上最高値付近で推移する中でも継続して採用されている。
ストラテジーは月曜日、1850万ドル相当の155BTCを追加取得し、総保有数は62万8946BTCに達した。
翌火曜日には、日本のBTCトレジャリー企業メタプラネットが518BTCを新たに購入したと発表。これにより、同社の総保有量は1万8133BTC(約21億ドル相当)となった。
BitcoinTreasuries.NETによると、上場企業が保有するビットコインは合計97万6132BTC(約1146億ドル相当)、非上場企業の保有分は29万4101BTC(約345億ドル相当)とされている。
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