利確相次ぎ、急落 仮想通貨チャート分析：ビットコイン・イーサ・XRP（リップル）・ソラナ

ビットコイン価格分析

ビットコインは先週、20週指数移動平均線（EMA、9万623ドル）を下回り、50週単純移動平均線（SMA、7万5,534ドル）付近まで下落した。しかし、ローソク足の長い下ヒゲは、安値圏での強い買いが入ったことを示している。

上向きの移動平均線は買い手に優位性があることを示しているが、相対力指数（RSI）のネガティブ・ダイバージェンスは、強気の勢いが弱まっている可能性を示唆している。価格が20週EMAを下回り、その水準を維持する場合、調整局面入りのサインとなり、50週SMAまでの下落が考えられる。

逆に、価格が20週EMAを維持できれば、市場心理は引き続きポジティブであり、トレーダーが押し目買いを続けていることを示す。その場合、過去最高値の10万9,588ドルを再び試す可能性が高まり、これを突破すれば13万8,000ドルへの上昇が期待される。

BTC/USDTは3月2日に20日EMAを上回ったが、強気派は高値を維持できなかった。8万5,000ドルから9万ドルのゾーンは強い買いが入ると予想される。このサポートゾーンから反発すれば、10万ドルを超える可能性が高まる。

しかし、価格がさらに下落し、このゾーンを割り込んだ場合、弱気派が主導権を握ることを意味する。この場合、7万8,258ドル、さらに7万3,777ドルまでの下落リスクがある。

イーサ（ETH）は過去数週間、2,111ドルから4,094ドルのレンジ内で推移しており、サポート付近では買いが入り、レジスタンス付近では売りが出ている状況だ。

移動平均線は下向きに転じ、RSIもネガティブ領域にあることから、弱気派が優勢になっている。価格が2,111ドルを割り込んだ場合、さらなる下落が進み、1,500ドルまでの調整が始まる可能性がある。

一方、2,111ドルでの強い反発があれば、強気派が積極的にこの水準を防衛していることを示す。ETH/USDTペアが移動平均線を上回れば、4,094ドルを試す展開が考えられる。ただし、この水準では強い抵抗が予想される。

ペアは2,111ドルのサポートから反発し、3月2日に20日EMA（2,544ドル）に到達したが、突破には至らなかった。これは、戻り売りが続いていることを示唆する。

売り手が再び2,111ドルを割り込ませることができれば、価格は1,500ドルまで下落する可能性がある。

逆に、価格が下降トレンドラインを上抜ければ、強気派が再び主導権を握る兆しとなる。その場合、3,400ドル、さらに3,750ドルまでの上昇が期待できる。

XRPは3ドルを維持できず、弱気派がこの水準を強く防衛していることを示している。

20週EMA（2.18ドル）は上向きで、RSIもポジティブゾーンにあることから、買い手に優位性がある。しかし、強気派が3ドルを突破し、それを維持する必要がある。成功すれば、4ドル、次いで5ドルを目指す展開が見込まれる。

この強気シナリオは、価格が20週EMAを下回った場合に無効となる。2ドルには強いサポートがあるが、これを割り込むと1.50ドルへの深い調整が始まる可能性がある。

3月2日、強気派はペアを2.84ドルのレジスタンス上に押し上げたが、ブレイクアウトを維持できなかった。現在、価格は20日EMA（2.50ドル）に向かっており、ここが重要なサポートとなる。

価格がこの水準で反発すれば、強気派は再び3.40ドルを突破しようと試みるだろう。これを超えれば、5ドルに向けた次の上昇が始まる可能性がある。

逆に、20日EMAを下回ると、1.99ドルの強力なサポートまで下落する可能性がある。この水準を割り込めば、弱気のヘッド・アンド・ショルダーズパターンが完成し、1.50ドル、さらには1.28ドルへの下落が考えられる。

ソラナ（SOL）は125ドルのサポートから反発したが、50週SMA（173ドル）付近で売り圧力に直面している。

20週EMA（191ドル）は下向きに転じ、RSIも50を下回っているため、売り手が有利な状況だ。157ドルには小さなサポートがあるが、これを割り込めば125ドルのサポートを再び試す可能性がある。この水準を下回れば、80ドルまでの下落リスクが生じる。

これを回避するには、強気派が価格を20週EMAの上に押し上げる必要がある。これに成功すれば、220ドル、さらに260ドルへの上昇が見込まれる。260ドルを突破すれば、新たな上昇トレンドが始まる可能性がある。

ペアは3月2日に20日EMA（167ドル）を上抜けたが、強気派は高値を維持できなかった。これは、売り手が積極的に売りを出していることを示唆する。価格が20日EMAを下回れば、125ドルへの下落が予想される。

一方、180ドルを上回れば、強気派の復活を示す可能性がある。この場合、50日SMA（200ドル）を目指し、その後220ドルまで上昇する展開が考えられる。しかし、240ドルから260ドルのゾーンでは強い抵抗が予想される。