仮想通貨市場は8月はじめに強気トレンドを維持しており、時価総額が2兆ドルに近づいている。

仮想通貨データアグリゲーターのCoinGeckoのデータによると、8月9日時点の仮想通貨市場の時価総額は1.9兆ドルを突破し、このレベルに到達したのは5月19日以来だ。

7月19日以降、仮想通貨市場は目覚ましい上昇となっており、時価総額は7000億ドル近く増加している。ただ5月11日に記録した過去最高の時価総額2.5兆ドルからは、依然として7000億ドルの差がある。

Total crypto market capitalization 90-day chart. Source: CoinGecko

強力な回復トレンドにのり、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要な仮想通貨は、時価総額で5月中旬のレベルに達しようとしている。

CoinGeckoによると、ビットコインの時価総額は8月9日に8600億ドルを突破し、5月16日以来でこの高値にまで達した。今年ビットコインは時価総額で1兆ドルを超えた後、大きな売りを経験し、7月20日時点で5600億ドルまで時価総額が低下していた。ビットコインが4万5000ドルを超えて上昇したため、BTCの時価総額は50%以上増加した。

イーサリアムは、7月の弱気相場で時価総額が2040億ドルまで下落していたが、8月9日には81%上昇して3690億ドルになっている。先週にはロンドンハードフォークが実行され、取引手数料高騰などの問題解決への期待が投資家の中で高まり、ETH価格は50%上昇した。

新たな強気相場の中で、時価総額上位の仮想通貨ランキングでは入れ替えも発生した。ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)は、トップ10から脱落し、UniswapのガバナンストークンであるUNIが入った。記事執筆時点でBUSDは時価総額120億ドルで11番目となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン