匿名ブラウザ「Tor(トーア)」プロジェクトは、ライトニング・ネットワーク経由でのビットコイン(BTC)での寄付を受け付ける。11月19日に発表した。チャリティ向け仮想通貨に取り組む非営利団体ギビング・ブロックが手掛ける。
今回の寄付では、ボトルペイのウォレットを推奨している。同ウォレット内でトーアプロジェクトを検索でき、仮想通貨を送金できる。アドレスのコピー&ペーストは不要だ。
ライトニング・ネットワークは、ビットコインネットワーク向けのレイヤー2の決済プロトコル。処理時間を短縮し、ネットワークのスケーラビリティ問題を解決する狙いがある。
ツイッターからの一般寄付も可能で、同ウォレットから直接ビットコインを寄付、または、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、ブラジルレアル、カナダドル、スイスフランなど15種を超える法定通貨に自動で換金される。
トーアとは、「The Onion Router(タマネギルーター)」の略。米政府機関が大部分の資金調達をしている。1995年に米海軍研究試験所(NRL)が諜報活動や機密性の高い情報をネットワーク上でやりとりするために開発を始めた。発信者のサイトへのアクセスを、直接ではなく、玉ねぎの皮のように曲がりくねったルーティングでアクセスさせることで発信者を追跡しにくくするとされる。
しかし、その匿名性の高さからダークウェブなどで悪用されるケースも多い。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン