ロシア議会上院のワレンチナ・マトヴィエンコ議長は、仮想通貨規制に関する法案審議を迅速に行うよう要請した。ロシアの大手通信社TASSが1月30日に報じた。

マトヴィエンコ議長は2011年からロシア上院の議長を務めている。TASSによれば、マトヴィエンコ議長は、ロシア情報技術・通信省や上院経済政策委員会などの関係者に対して、仮想通貨規制を含む「デジタル経済法案」の審議が停滞していることを指摘し、問題の解決を要請した

これらの法案は、昨年1月に議会下院での審議が始まったが、既に1年近く審議が停滞している状況だ。マトヴィエンコ議長は、法案に不備がある場合にはその修正も含め、問題点の解決を急ぐべきであると語った。同議長は法案審議の遅れは、変化の速いデジタル分野においては大きな問題であるとも指摘した。

ロシア議会下院のボロディン議長も今年1月はじめに仮想通貨に関する法案に焦点を当てるよう下院議員に要請。下院金融市場委員会のアクサコフ委員長は1月14日の発言で、2月に仮想通貨規制に関する法案の審議を行う考えを示している