出来高で現在世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが、仮想通貨ベースのファンドを10億ドル(約1095億円)で設立する計画であることがわかった。バイナンスの役員が6月1日に認めた。

 このファンドはバイナンスのBNBトークンのみを投資手段として使い、取引所のインキュベータースピンオフであるバイナンス・ラボを通じて運営される予定である。

 4月にマルタに移転したバイナンスは、同インキュベーターを通じてすでに4つのブロックチェーンプロジェクトを支援しており、その中には同月に行われた、プライバシー機能に注力したアルトコインであるモバイルコインの3千万ドルの資金調達ラウンドがある。

 「投資はすべてひとつのレベルで、長期的に開催される」。地元のニュースメディア局であるPANewsが、バイナンス・ラボのエラ・チャン社長のオンラインカンファレンスでの発言を引用している。

「我々は適切な資産管理を行っている。我々は長期的なプロジェクトに注力するのを好む。投資家や起業家も一緒に取り組むことになる。信じていなければそこに入ることはできない」

 ファンドでは、ファンドのパートナーを求めており、その条件は最低でも1億ドルの資産を管理していることだ。バイナンスはそのようなパートナーを合計で20社探している。

 日本のデベロッパーであるグミが今週に同じような動きを見せており、同社は世界各国のプロジェクトを惹きつけるために自身のブロックチェーン投資ファンドを約3000万ドルで設立することを発表した

 設立したファンド、グミ・クリプトスは、すでに4つの企業に投資している。

 ファンドの共同事業者であるミコ・マツムラ氏は、「我々はアーリーステージを好んでいる。我々は普通株やトークンに投資している。金融サービスを好み、ゲームテクノロジーを愛しているし、ゲームと仮想通貨には強い繋がりがあると確信している」と、ベンチャービートに語っている。