エアーカーボン(AIrCarbon)は、トークン化されたカーボンレジット取引プラットフォームをシンガポールに公開した。ビジネスタイムズが10月30日に報じた。航空会社などが、国際民間航空機関(ICAO)が承認したカーボンオフセットクレジットや適格排出ユニット(EEU)のトークンを売買できるようになる。
同日、アジア・クリーン・エネルギー・サミット2019でプラットフォームの公開にともない、初めてEEUがトークン化された。同プラットフォームは、英国拠点の金融企業ファースト・デリバティブズが構築した。
エアーカーボンは、まだ正式な市場運営ライセンスをシンガポール金融管理局から受理していない。来年に完全な公開を予定している。ウェブサイトでは、以下のように記載している。
「国際民間航空機関(ICAO)の国際航空のためのカーボンオフセット及び削減スキーム(CORSIA)のもと、シンガポールの規制されたデジタル資産取引所は、輸送産業のステークスホルダーのカーボン負債へのサービスに焦点を当てている」
クレジットは、ブロックチェーン上の代替え可能なセキュリティトークンであらわされ、それぞれCORSIA が定めるカーボンクレジット1トン相当となる。
同プロジェクトは、シンガポールのサステイナブル・エネルギー・アソシエーション(SESA)との連携で、SESAの会長でエアーカーボンの会長兼共同創設者のエドウィン・キュー氏は、以下のように述べている。
「我々は、エアーカーボンのトークンを国際的なCORSIA EEU取引における最も簡単でメジャーな商品にする狙いがある」
キュー氏はまた、同プラットフォームは世界初のブロックチューン基盤のマルチステークスホルダーのカーボンジュレジット取引所となり、1000億ドル規模のカーボン取引を扱う、と述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版