21日の仮想通貨相場は、前日に日本の仮想通貨取引所Zaifが約67億円のハッキングにあったにも関わらず、リップルに牽引される形で全面高となっている。新たな決済手段としての仮想通貨に対して、楽観的なムードが広がっているのかもしれない。

執筆時点までの24時間でビットコイン(BTC)は4%以上、イーサリアム(ETH)は約8%以上のプラスで推移する一方、リップル(XRP)は40%以上も急騰した。

リップル好調の背景には、様々な要因が考えられる。

17日にリップル社の幹部であるセイガー・サーバイ氏が、CNBCのインタビューに答えて、決済システムxRapidを商業利用の目的で「来月にも」立ち上げられるかもしれない発言。xRapidは、既存の国際送金システムよりもクロスボーダーでの送金スピードを上げることが期待されている。

また、ブルームバーグによると、リップルの現在の決済システムであるxCurrentではリップル(XRP)の利用を必ずしも求めていないものの、xRapidでは「リップル(XRP)の利用が義務になる」という。

さらに10月1日、2日にサンフランシスコで開かれるリップルのカンファレンス「スウェル」で、米国の42代目大統領のビル・クリントン氏など著名人が基調講演を行うリップルの重要なグローバル決済テックカンファレンス開催への期待感が価格の後押しをしている可能性もある。