ブロックチェーンを使って動画配信を高速・低コストで行う分散型ビデオストリームを開発するシータ(Theta)はグーグルをエンタープライズ・バリデーターとThetaメインネット2.0のパートナーとして発表した。グーグルは、グーグルクラウドを通じて、ユーザーのビデオ配信ネットワークをサポートする。

エンタープライズ・バリデーターには仮想通貨取引所バイナンスや日本のgumi Cryptos、ベンチャーキャピタルのブロックチェーンベンチャーズが参加。Thetaネットワーク全体のトランザクションを検証している。グーグルは5番目の外部バリデーターノードとなる。

Thetaはネットワーク参加者が余剰の帯域幅とコンピューターリソースを使って、動画コンテンツを他のユーザーに中継することで、ネットワーク参加者に独自トークンでの報酬を与える。

グーグルはThetaブロックチェーン上の新しいブロックを提案し、バリデーションを行う。

グーグルによってクラウドインフラ強化

今回の発表ではグーグルはThetaの優先クラウドプロバイダーとされている。これによってThetaのユーザーは27日からグーグル・クラウド・マーケットプレイスからノードを直接デプロイして実行できる。

グーグルクラウドの開発者であるアレン・デイ氏は分散型台帳技術(DLT)は「メディアやエンターテイメント業界を含むグローバルなデジタル経済を変革するという、新しいビジネスモデルを構築できる」と話した。

グーグルクラウドはさらにビデオプラットフォームであるTheta.tvもサポートする。

Theta.tvはeスポーツやブロックチェーン、仮想通貨関連のカンファレンスを放送するストリーミングサービス。