過去数週間、イーサリアム(ETH)への注目が一段と高まっている。時価総額で最大のアルトコインであるETHは、1か月で50%超上昇し、ビットコイン(BTC)からの資金移動が明確に進んでいることを示すデータが出てきた。
分析プラットフォームのグラスノードによると、ETHの永久先物取引の取引高シェアが、2022年以来初めてビットコインを上回った。これは、投機的関心がアルトコインセクターへと大きくシフトしていることを示しているという。
また、ETHの未決済建玉シェアも上昇し、現在は40%近くに達している。これは2023年4月以来の高水準で、過去の統計上、これより高い水準が見られた日は全体の5%に過ぎない。トレーダーがBTCよりもETHを中心にポジションを取っている傾向が強まっており、リスク選好の高まりとアルトコイン市場への資本流入が進んでいる可能性がある。
オンチェーンデータもこうした流れを裏付けている。TRONネットワーク上でのUSDT(テザー)の移動が急増しており、その多くがバイナンス主導によるものとされている。TRONベースのUSDT移動の約62%をバイナンスが占め、1日あたりの取引量は25億〜30億ドルに及ぶ。
このような大規模なステーブルコインの移動は、特に機関投資家のポジショニングに関連する場合、市場のボラティリティが高まる前兆となることが多い。
ステーブルコインの流動性がTRONおよびバイナンスに集中していることは、これらのプラットフォームが高頻度かつ大口の取引において依然として最有力の基盤となっていることを意味しており、その流動性がアルトコイン市場に流入している可能性も示唆される。
BNBにもアルトシーズンの兆候
仮想通貨アナリストのティモ・オイノネン氏は、バイナンスのネイティブトークンであるBNB(BNB)が過去1週間で7.4%上昇し、ビットコインを大きくアウトパフォームしていることを指摘した。この相対的な強さが、アルトコイン市場へのシフトを示す先行指標の1つとなっている。
オイノネン氏は、機関投資家の動向がこの傾向を裏付けていると分析する。ナスダック上場のナノラボは最近、BNBを12万8000トークン、総額で1億500万ドル相当保有していることを開示した。これは、デジタル資産への分散投資と、BNBスマートチェーンのユースケース拡大に対応する戦略的動きといえる。
同時に、バイナンス内のステーブルコイン準備金は減少を続けており、これまで待機していた資金が市場に再投入されている可能性がある。ステーブルコイン準備金が減少する一方でBNB価格が上昇しているという乖離は、リスク志向の回復とアルトコインへの買い圧力の高まりを示している。
全体として、取引所におけるUSDTの準備金は、2025年2月の過去最高45億ドルから現在は360億ドルへと減少している。
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