ビットコインマイニング企業MARAホールディングスは、第2四半期決算においてアナリスト予想を上回る収益を記録し、発表後の時間外取引で株価は小幅に上昇した。
発表によれば、MARAの収益は前年同期比で64%増の2億3800万ドルとなり、2024年第2四半期の1億4500万ドル、および2025年第1四半期の2億1400万ドルを上回った。この数字は、アナリスト予想の2億2370万ドルを超えるものであり、純利益は前年同期の約2億ドルの赤字から一転し、8億0800万ドルの黒字となった。
この利益拡大の主な要因は、同期間中のビットコイン(BTC)の上昇によって生じた12億ドルの未実現評価益である。ビットコインは4〜6月の3か月間で31%上昇した。
時間外取引で株価上昇
決算発表を受けて、MARAホールディングス(ティッカー:MARA)の株価は火曜日の時間外取引で一時7.5%上昇し、17.82ドルの高値を付けた。その後やや落ち着き、17.22ドルで推移している。
同社株は火曜日の通常取引を16.61ドルで終え、3.2%下落していたが、4月中旬の下落局面からは58%上昇しており、2025年を通じては概ね横ばいで推移している。
ビットコイン準備資産で第2位の地位を確立
MARAは、第2四半期終了直後に保有するビットコインが5万BTCを突破したことを明かし、「マイクロストラテジーに次ぐ、上場企業として2番目に大きなビットコイン保有者という地位を確立した」と強調した。
第2四半期中、同社は2358BTCをマイニングしており、前四半期の2286BTCから3%の増加となった。ハッシュレート(稼働中)の57.4エクサハッシュ/秒(EH/s)は、前四半期の54.3EH/sから6%増加している。
保有するビットコインの数量は170%増加し、6月末時点で4万9951BTC(約53億ドル相当)に達した。現在の保有額は約58億7000万ドルとされ、マイクロストラテジーが保有する60万7770BTC(約710億ドル相当)に次ぐ規模となっている。
AI分野での成長にも注力
同社はまた、TAEパワーソリューションズおよびLG系のPADO AIと戦略的提携を結んだことを発表し、次世代AIインフラ向けのグリッド対応・負荷分散プラットフォームの共同開発を進める方針を明らかにした。
MARAは年末までにハッシュレート75EH/sの達成を目指しており、拡大を続けるAIおよびデータセンター市場において大きな機会があると見ている。
「垂直統合されたマイニング事業、大規模なBTC準備資産、国際的なエネルギー提携の拡大、そしてAIインフラへの早期投資、これらがそれぞれ独自の価値をもたらしている」と、CEOのフレッド・シール氏は述べている。
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