米運輸省はこのほど、ドローンでのブロックチェーン活用に関する取り組みを公表した。
「ブロックチェーン技術は商業用ドローン業界で、ステークホルダーが利用できるフレームワークを提供するために注目されている」と報告書で言及。セキュリティやID管理、紛争管理、飛行認可、航空交通管理などの分野でのメリットを挙げている。
ドローンは広大な可能性を秘めている
米運輸省は、無人航空機システム(UAS)として知られるドローンの使用例をいくつか挙げている。医療品の配送から軍事攻撃能力までを自動もしくは、遠隔地にいる人間を介して実行することができるとしている。
「UASの数と多様性、そして現在もしくは、近いうちに関与することが予想される多様なオペレーションにより、ドローンはブロックチェーンが提供する信頼性と運用性に特に適している」
ブロックチェーンが信頼性と追跡性を高める
レポートには、ブロックチェーンが安全性を高める可能性のある分野として、航空機通信やトラッキング、混雑エリアプロトコルなどを挙げている。
当局は飛行データを使い、過去のドローン関連の事故を調べることができるが、これにブロックチェーンを加えることで、そのデータをより効果的かつ有用なものにすることができるとしている。
「ブロックチェーン基盤のフライトレコーダーはリアルタイムで追跡できるため、法執行機関が積極的に行動できるようになる」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン