異なる2つの仮想通貨プロジェクトが5月に合計で300万ドル以上の寄付金を集め、仮想通貨が非営利団体を支援できる可能性を示した。

イーロン・マスク氏がウォーターゲート事件に言及したパロディとして始まった仮想通貨プロジェクト「イーロンゲート」は、「ヒューマン・リリーフ・ファウンデーション(Human Relief Foundation)」と「ギブ・インディア(Give India)」を通じて、食料や一般支援プログラムのために200万ドルを集めた。一般支援プログラムでは、新型コロナウイルスの新規感染者の急増を受けて、南アジアの国で救援活動を行っている。

プロジェクトの最高技術責任者(CTO)であるハサン・アジズ氏は、「イーロンゲートのエコシステムは、わずか1カ月でチャリティと仮想通貨取引のあり方を変えるまでに成長した」と述べた。

また、イーロンゲートは、同プロジェクトのトークンが5月10日にビットマートで上場することを発表した。

パロディとして始まったにもかかわらず、イーロンゲートは仮想通貨チャリティの市場で主要なプレーヤーとなっており、すでに世界中で40万人以上のトークン保有者がいるという。

一方、DeFiプロジェクトのMunchは、ギブウェル・マキシマム・インパクト・ファンド(GiveWell Maximum Impact Fund)を通じて、発展途上国のさまざまな活動を支援するために100万ドル以上を調達した。同ファンドは、長年にわたり、数千万ドルをアフリカのマラリアやその他の病気の撲滅に割り当ててきた。

Munchプロジェクトは、プラットフォーム上で行われたすべての売買注文に対するイーサ(ETH)取引手数料によって資金を調達した。この取引手数料は10%で、トークン保有者と慈善団体に均等に分配された。

既報のように、ザ・ギビング・ブロックは、コミュニティのメンバーが毎年、保有する仮想通貨の少なくとも1%を慈善団体に寄付することを奨励するために、新しい慈善活動を開始した。この活動には、著名な仮想通貨関係者がすでに参加している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン