昨年一番話題となった仮想通貨はビットコインだが、上昇率でいうと上位10番にも入らない。
注目されるのがアルトコインの躍進だ。
例えばダッシュは年初から12月中旬までで139倍に高騰。その後反落したが90倍の上昇率となり時価総額ベースで第5位の仮想通貨となった。
イーサリアムも90倍、ライトコインも50倍伸びそれぞれ第6位、第9位の仮想通貨となっている。
新興コインも抜群のパフォーマンスをあげた。NEMやアーダーもそれぞれ298倍、168倍伸びリップルに次ぐ上昇率を記録。ステラー、バイナンスコイン、オミセゴー、ゴーレムなども上位10番以内にランクインした。
リップルがアルトコインの王座に
本サイトで何度も報道したように、上昇率の金メダルをとったのは銀行間送金に主眼をおく中央集権的ブロックチェーンのリップルで一年で360倍伸びた。昨年の元旦に1000ドル投資していたら36万ドル(約4000万円)になった計算だ。話題になったビットコインも13倍になったがリップルに比べると見劣りしてしまう。
リップルの驚異的な上げは12月の最終週に頂点に達し、時価総額ベースでイーサリアムからアルトコインの王座を奪った。
アルトコインの勃興によりビットコインの仮想通貨全体に占める割合も一年前の約90%から40%以下に押し下げられた。
2017年の隠れた主役はリップルだったのかもしれない。
年が明けても仮想通貨市場は膨らみ続け現時点で全体の時価総額は86兆円になっている。今のところこの大躍進が止まる兆候はない。