ステーブルコイン大手テザーは、2025年9月1日をもって5つのブロックチェーン上でのUSDTの償還サポートを終了すると発表した。対象となるのは、オムニレイヤー、ビットコインキャッシュSLP、クサマ、EOS(現Vaulta)、およびアルゴランドの5つのネットワークだ。
テザーの最高経営責任者(CEO)であるパオロ・アルドイノ氏は声明で、「これらレガシーチェーンのサポートを終了することで、よりスケーラビリティが高く、開発者の活動が活発で、コミュニティの関与も強いプラットフォームに注力できる」と述べた。
今回の対応は唐突なものではなく、以前から段階的に進められてきた。テザーは2023年8月に、オムニレイヤー、クサマ、ビットコインキャッシュSLPにおける新規USDT発行を停止すると発表。さらに2024年6月には、EOSおよびアルゴランドでのUSDTの新規発行を停止していた。
USDTは時価総額1394億ドルを誇る最大のステーブルコインである。今回の影響を受けるブロックチェーン上のUSDT残高を確認すると、オムニレイヤー上には8290万ドルが流通しており、他のネットワークは規模が小さい。ビットコインキャッシュSLPでは98万6500ドル、クサマでは24万ドル、EOSでは420万ドル、アルゴランドでは84万1600ドルが流通している。
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アルゴランド上の利用者への影響はなし
DeFiLlamaによれば、アルゴランド上ではUSDTは3番目に利用されているステーブルコインだ。一方、テザーの競合企業サークルが発行するUSDコイン(USDC)が最も人気で、アルゴランドネットワーク上での時価総額はUSDTを7300万ドル上回っている。
アルゴランド財団の広報担当者はコインテレグラフに対し、「テザーは昨年、アルゴランドでの提供を終了する決定を下しており、ユーザーに対して1年間の償還期間を与えていたため、今回の終了による混乱は生じないはずだ」とコメント。「この1年間で、当財団のステーブルコイン利用量はむしろ増加した」と付け加えた。
ト―クンターミナルのデータによると、アルゴランドの過去30日間の収益は4万2300ドルであった。ブロックチェーン企業は一般に、トランザクション手数料を通じて収益を上げている。
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