ソウル南部地方検察庁の金融証券犯罪罪捜査チームは、テラフォーム・ラボの共同創設者であるシン・ヒョンソン氏と他9名を、テラエコシステム崩壊に関与したとして起訴した。

韓国のKBSワールドによれば、11か月間の捜査の結果、テラフォームに関係する10人を詐欺、背任、横領の罪状で起訴した。これらの人物は4600億ウォン(約460億円)の不正な利益を得た疑いがあるという。

シン氏はプロジェクトが実現不可能であることを知りながら、投資家を誤解させ、虚偽の広告で巨額の損失を引き起こしたとして起訴されている。検察はまた、起訴された人物らの資産を押収し、それらの総額を2468億ウォン(約246億円)にのぼるという。

今回の検察の起訴は、ソウルの地方裁判所がLUNAトークンが証券ではないため資本市場法の適用範囲外であると判断した直後に行われた。裁判所はこの判断をもとに、シン氏に対する証券法違反の10件の起訴要求を棄却している。

シン氏と他9名の役員が起訴されたのは、元CEOのド・クォン氏がモンテネグロで逮捕されてからわずか1か月後のことである。モンテネグロ当局は、Kwon氏に書類偽造の容疑で起訴した。また、クォン氏は米国証券取引委員会(SEC)からも複数の証券詐欺で刑事告訴を受けている。

テラは、アルゴリズムステーブルコインの概念を普及させた仮想通貨エコシステムの1つであった。しかし、2022年5月、ネイティブステーブルコインであるテラUSDクラシック(USTC)がドルとのペッグを維持できなくなり、総額400億ドルのエコシステムが崩壊した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン