世界中で多くの人々が利用するチャットアプリ「テレグラム」は、ブロックチェーンベースのTONプラットフォームのテストバージョンの運用を開始した。ロシアのニュースメディア、ウェドモスティが4月11日に報じた

今回のテスト版は、ロシアの開発チームを含む限られた数のグローバル開発者のみがアクセスできるという。

ウェドモスティは、TONテスト版のアクセス権限を持つ関係者からの情報として、TONブロックチェーンノードを設定することが可能になったとしている。テストでは具体的な結果は得られていなかったが、ある関係者によるとTONブロックチェーンは「非常に高いトランザクション速度」を示しているという。 

プライバシーを重視した暗号化チャットアプリのテレグラムは、2013年にニコライ・デュロフ氏とパヴェル・デュロフ氏の兄弟が設立した。2018年3月時点でアクティブユーザーは2億ユーザーに上る。また3月14日の同社公式テレグラムチャンネルの投稿よると、先日、フェイススブック、インスタグラム、ワッツアップが全世界で機能停止を起こした24時間の間に、300万人の新規ユーザーがテレアプリにサインアップしたという。

テレグラムは昨年、ブロックチェーン基盤の資金調達目的でプライベートICOを2回実施し、計17億ドル(約1900億円)を調達した。

以前にウェドモスティは、テレグラムは2018年秋にもTONのテスト版をリリースすると報じていた。これまでデュロフ氏はTONブロックチェーンに関する具体的なリリース予定日について言及していない。

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版
原文 Telegram’s TON Blockchain Is Live in Private Testing Mode, Shows High Speed: Report