暗号化メッセージングアプリを展開するテレグラムの弁護士は、米証券取引委員会(SEC)が要求した銀行口座記録開示の用意に5~7週間かかると述べた。

テレグラムが1月9日に裁判所に文書を提出した際、同社弁護士は、サービスを展開している多くの国におけるデータ保護法を分析する必要性を説明し、財務記録提出のスケジュールを大幅に延長した。

文書によると、テレグラムがすべての国におけるデータプライバシー法を遵守している状態になるには、約770の法人・個人が関与する約4600件の取引を分析することになるという。

全体の10%、予備サンプルとして用意された76件には、データプライバシー法に関する分析を終えた12ヵ国、また分析を終えていない2ヵ国を含んでいた。約770すべての法人・個人に対して必要な分析と、法令遵守に必要なデータ編集などで、ほぼ2ヵ月かかる可能性があるそうだ。

SECは昨年10月、テレグラムの独自トークン「グラム(GRAM)」が未登録証券にあたると判断し、米裁判所に告発。これに対して、テレグラムはSECの判断に反発し、対決姿勢を示している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン