ソラナ(SOL)の価格は今週18%上昇し、強気モメンタムの高まりを示している。現在、歴史的に重要な上昇の起点となってきた50週間指数平滑移動平均線(EMA)を上回る終値の形成が焦点となっている。
3月にはSOLが50週EMAを下回り、4月7日には一時100ドルを割り込んだが、その後は力強く回復。100週間および200週間EMAを再び上抜き、現在は50週間EMA(青線)を目前に控えている。
過去のパターンは、今後の強気展開を後押しする材料となる。2023年10月には、SOLが50週間と100週間EMAを突破してその上で保ち合いを続けた後、2024年3月までに515%の上昇を記録した。
注目すべきは、相対力指数(RSI)がいずれの局面でも50を下回っていた点だ。現在も同様の状況で、50週間EMAがサポートとして機能することでRSIが50を上回れば、再び大幅な上昇が見込まれるだろう。50週間EMAが維持されれば、SOLの価格は2025年9月までに250〜350ドルを目指す展開も視野に入る。
日足チャートもこの強気シナリオを裏付けている。ソラナは200日間EMAを上抜けて終値をつけており、180ドルが目先のレジスタンスとなっている。この水準を突破し、サポートへと転換できれば、2025年第3四半期にかけてパラボリック(放物線的)な上昇が始まる可能性がある。
ソラナへの資金流入が加速
過去30日間で、他のブロックチェーンからソラナへの資金流入額は1億6500万ドルを超えた。これはネットワークへの信頼が高まっていることを示している。
Debridgeのデータによると、最大の流入元はイーサリアムで8040万ドル、次いでアービトラムが4400万ドルだった。その他、Baseが2000万ドル、BNBチェーンが800万ドル、ソニックが600万ドルと続く。
また、DefiLlamaのデータによれば、ソラナは過去24時間の分散型取引所(DEX)取引高で33億2000万ドルとトップに立っており、他チェーンに対する市場シェアは28.99%に達している。
このように、ソラナはスケーラビリティとユーザー普及の面で他のチェーンをリードしており、DeFi分野での優位性を確立しつつある。現在の大規模な流動性流入と高水準のDEX取引高は、今後の持続的な価格ブレイクアウトの土台となるだろう。