2月に入り、1万ドル付近での攻防が繰り返されている。

ビットコインはCME(米シカゴ先物市場)の「ギャップ埋め」で今日昼前に急落した後、9700ドル台で推移。アルトコインも軒並み低下し、イーサ(ETH)は270ドルを割り、XRPも0.270ドルに近づくなど全面安だ。24日にも調整が終わるかと言われていたが、仮想通貨アナリストの間では弱気派が優勢になったとの声が聞かれている。

Coin360仮想通貨チャート

(出典:Coin360 2月24日午後18時40分)

今回もギャップ埋めと「クジラ」か

さらにDatamishのデータによると、価格が下がったことからか、ロングポジションで2600万ドル以上が「クジラ」によってビットメックスで清算されている。

仮想通貨トレーダーのカンタリング・クラーク氏は1万ドルを突破できなかったことを以下のように分析した。

「再び拒否された後、レンジ内の高値で失敗する2回の小さな反発がある。2回目の失敗で買い手の命運は尽き、安値に足を踏み入れた。」

このまま調整局面は続くのだろうか。

仮想通貨トレーダーでアナリストのジョシュ・ラーガー氏は現在のサポートラインを9580ドル付近と指摘。9550ドルを維持できれば強気相場が維持できるポジティブな兆候としながらも、9300ドルを下回った場合は弱気相場に反転すると指摘した。

現在はレンジ内の値動きとなっているが、このまま維持できるのだろうか。ラーガー氏は強気派と弱気派の攻防についてはまだ様子見の段階だが、仮想通貨アナリストのDonAlt氏はラーガー氏とは反対の意見を示している

「私の見解ではまだ弱気派が優勢だ。」

DonAlt氏はトレンドとは逆の方向の投資する逆張り戦略でトレードしていることからストップロスを1万ドルに引き下げたという。さらに同氏は現在のサポートも下回ると予想しているようだ。

明日は難易度調整は昨年12月以来のマイナスか

明日午後には採掘難易度(Difficulty)調整が予定されており、調整値は-0.7%ほどとなる予定だ。ブロック生成の難易度の度合いを示す採掘難易度がマイナスになるのは昨年12月6日以来となる。

これはマイナーの競争が軟化していることの表れとも言えるだろう。前回マイナスになった際も相場は停滞しており、今回も上昇相場再開には時間がかかるかもしれない。

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