24日の仮想通貨市場は1万ドルのレジスタンスを突破できず、正午前に一気に反落した。昨日昼過ぎに一気に200ドル高騰し、1万ドルにチャレンジしていたが、レジスタンスに阻まれた。

チャート

(出典:Coin360 「BTC/USD 1日」 2月24日午前11時50分)

24日は一時、わずかながら1万ドルを突破した時間はあったが、すぐに跳ね返され、9900ドル台を推移していた。しかしこの水準を維持できず、一気に下落した。

ビットコインは急騰、横ばい、急落とジグザクな動きを見せている。このまま横ばいで推移すれば、いわゆる「シンプソンズチャート」形成となる。米アニメキャラクター「バード・シンプソンズ」の頭の形に似ていることから名付けられたチャートの形だ。折しも、先日には番組内で仮想通貨が登場したばかりだった。

仮想通貨アナリストのDonAlt氏は今回の急落についてツイッターで、「私の見解ではまだ弱気派が優勢だ。」と指摘し、ストップロスを1万ドルの付近に引き下げたとしている。DonAlt氏は自身の予想が正しければ、1万ドルを突破するのはしばらく先になる主張した

上昇相場の前兆?

一方で、シンプソンズのパターンが形成されれば、ビットコインは下げ止まる兆候でもあるとされる。そうすればこのまま上昇基調にも乗るかもしれない。

著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は調整の時期が終わるのは24日までであると予想していた。ラスターニ氏によると、今後直近の高値を上回る1万1000ドル~1万2000ドルへの大きな上昇が起きる可能性があるという。

ビットコインは今月、50日間移動平均線が200日間移動平均線をクロスし、ゴールデンクロスを形成。このクロスは一般的には強気サインとされている。コインテレグラフのマーケットアナリストであるキース・ウェアリング氏はこれを根拠に今後2ヶ月以内に2万6000ドルに到達すると予想した。ウェアリング氏は前回ゴールデンクロスを形成した際に60日以内に170%上昇したことを理由に挙げている。

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