重要ポイント:
ドージコインは5月に38%急騰。オンチェーン指標は市場の強い需要を反映している。
トレーダーは複数の強気予想を示しており、0.65ドルや1ドルをターゲットとしている。
ドージコイン(DOGE)は過去7日間でイーサリアムと連動して急騰し、5月の上昇率は38%に達した。今年に入ってから最も力強い月間パフォーマンスとなっている。コインゲッコーによると、直近24時間の取引高は47億ドルに達し、ステーブルコインを除く仮想通貨の中で第5位となった。
このミームコインの上昇には、強力なオンチェーンデータも後押ししている。クリプトクオントのデータによれば、ドージコインのスポットテイカー90日累積出来高デルタ(CVD)は「買い優勢」の状態が続いており、これは2024年11月以来となる。当時、DOGEは0.48ドルまで急騰し、第4四半期だけで385%の上昇を記録した。
さらに、少なくとも155日間保有している長期保有者の未実現損益(NUPL)も注目に値する。2025年3月1日以来初めて0.5を上回り、市場心理が楽観に転じたことを示している。NUPLが0.5を超えるということは、大半の保有者が含み益を抱えている状態であり、売却意欲が低く、価格の安定につながるとされる。
これらの指標は、ドージコインへの強い市場需要と積極的な買いが続いていることを示しており、足元の上昇の背景になっているとみられる。
次のパラボリックラリーは来るのか?
テクニカルアナリストのトレーダー・ターディグレード氏は、DOGE/BTCチャートに注目し、強気の相場構造が整っていると分析する。チャートは、過去にドージコインが0.0024ドルから0.739ドルまで3万%以上の上昇をみせたときと似たパターンを示しており、同様の状況が再現される可能性があるという。
ドージコインとビットコインは過去3カ月の相関係数が0.67と比較的高く、BTCの値動きに強く連動する傾向がある。ターディグレード氏は、ビットコインが上昇後に横ばいの局面に入ることで、ドージコインが数週間にわたって急騰する展開を予想している。
同氏による別の分析では、DOGEは2024年以降3度目となる週足MACDのゴールデンクロスを記録しており、次のターゲットは1ドルと指摘されている。過去の2回のクロスでは、それぞれ180%(2024年1月〜3月)と385%(2024年9月〜12月)の上昇が続いた。
仮想通貨トレーダーのジャヴォン・マークス氏も同様の見解を示し、直近のターゲットを0.65ドルに設定している。これは2021年5月以来の高値水準となる。マークス氏は次のように述べている。
「$DOGEは再び力強さを見せている。0.6533ドルは目前で、さらに180%の上昇も期待される。1ドル超えも視野に入る局面だ」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。