スイス最大のオンライン小売業者である「Galaxus」はスイスの仮想通貨銀行シグナム(Sygnum)が発行するステーブルコインでの支払いの受付を開始する。

27日のSygnumのツイートによると、両社はシグナムが発行するステーブルコイン「デジタルスイスフラン(DCHF)」を使って、eコマースの支払いテストを完了したという。この取引はデンマーク拠点の仮想通貨決済プロセッサのCoinifyが協力した。

2020年3月に開始されたシグナムのDCHFはスイスフランと1対1でペッグされている。クレジットカードの必要性を排除し、決済コストや不正行為を削減。即時取引を提供できることが利点だ。

既報の通り、シグナム銀行はスイスで初めてステーブルコインを発行した銀行だ。同行は2019年8月にスイス金融市場調査局(FINMA)から「デジタル資産銀行」のライセンスを取得している。

GalaxusはシグナムのDCHFを導入することで、世界中で3.5兆ドル規模とされるeコマースを開拓したい考えだ。発表文では「新しい決済方法は、消費者とオンライン小売業者との直接的なつながりをもたらし、仲介業者や関連する不正行為を排除することが期待されている」としている。

Galaxusのトーマス・フーグマンCFOは、DCHFの採用はより良いオンライン小売プラットフォームを構築する第一歩であると述べている。また、同氏はGalaxusが2019年にビットコインを決済手段として受け入れたことでeコマースのパイオニアとしての地位を強化したことを強調した。

既報の通り、Galaxusの関連会社であるデジテック・ギャラクサスはビットコインやイーサ(ETH)、XRP、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)などの多数の暗号通貨での支払いの受け入れを開始した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン