リップル社が主催するコンフェレンス「スウェル」2日目に同社のチーフ・マーケティング・ストラテジストであるコーリー・ジョンソン氏が、仮想通貨とブロックチェーンの普及について「重大な転換点を迎えていて、我々はその先端にいる」と発言した。リップルは1日、決済サービスxRapidの商用利用を発表し、クロスボーダーの決済市場を変えるか注目されている。
「ブロックチェーンの普及:転換点は近い」と題した調査の中でリップル社は、ボストンコンサルティンググループのデータを引用し、世界のクロスボーダー決済市場の規模が27兆ドル(約2780兆円)で、2018年から2026年の間にさらに20兆ドル成長する可能性があると指摘。現在のところこの市場における課題は山積で、ほとんどの金融機関が新興国市場にリーチできておらず、銀行口座を持たない人々と円滑な取引関係を結べていないものの、今年8月に22カ国676名を対象に行ったたアンケート調査の結果、転換点は近いという結論に至った。
アンケート調査では回答者の45%がブロックチェーン関連製品の生産を開始したか、試験中、もしくはブロックチェーンのプロバイダーと契約間近と回答。また75%が支払い手段としてのデジタル資産の利用に対して「非常に」もしくは「かなり」興味を持っていると答えたという。さらにブロックチェーンを使った製品を開発した85%と製品開発に向けて動き出している90%が、支払い手段としてのデジタル資産の利用に「非常に」もしくは「かなり」興味を持っていると答えたそうだ。
リップルのジョンソン氏は、この調査結果を受けて次のように述べた。
「普及に向けた転換点において、我々は現在その先端にいる」
リップルは1日、国際送金のスピードをあげる事が期待される決済システムxRapidについて、すでに3社が商業利用を始めたと発表。9月の仮想通貨市場で一番パフォーマンスのよかったリップル(XRP)にとってさらなる追い風となるか注目が集まっている。