SUIネットワークとそのネイティブトークンSUIを運営するスイ・ファンデーションは、SUIのステーキング報酬のロックを解除し、仮想通貨取引所バイナンスに「投げ売り」したという疑惑を否定した。
スイ・ファンデーションは6月27日のツイッタースレッドでこういった指摘を否定し、「ロックされたトークンや非流通トークン、SUIのステーキング報酬を含め、一切売却していない」と述べた。
「スイ・ファンデーションは、バイナンスなどでロックされたSUIや非流通のステーキングSUIからの報酬などを一切売却していない。全ての内部者向けトークン配分は、ロックアップやその他の移転制限に準拠している」とスイ・ファンデーションはツイートしている。
Suiは分散型プルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンである。ユーザーはSUIトークンをステーキングし、そのPoSメカニズムに参加することで更にSUIを得ることができる。最低ステーキング期間は必要ない。Suiの最近の否定は、6月27日のツイッタースレッドで仮名の仮想通貨解説者@DeFiSquaredがスイ・ファンデーションを「*ロックされた*および*非流通*のステークSUIの報酬をバイナンスに投げ売りした」と非難したことへの反応だった。
スイ・ファンデーション側は特定の取引が「契約によるロックアップ」の対象だとした一方で、DeFi SquaredはSUIトークンは「制限なく解除可能」と主張した。このDeFi専門の解説者は、スイ・ファンデーションのウォレットアドレス「0x341f」がステーキング報酬の総額2700万SUIのうち312.5万SUIを3つの別々のアドレスに送り、それがバイナンスに送られたと主張した。
DeFi Squaredは、このプロセスが何度も繰り返され、「その大部分」が最終的にバイナンスに行き着いたと主張する。「金額は何度も分割されますが、最終的にはほとんどがバイナンスに行き着いた。これは売却を隠蔽するためか、あるいはチームメンバー間で分割されているからかもしれない。しかし、いずれにせよ、最終的にはほとんどがバイナンスに到達している」と彼は語った。
Mysten Labsによれば、Suiのブロックチェーンはユーザーに高いトランザクション処理能力を低料金で提供するように設計されている。CoinMarketCapによると、SUIトークンの現在の時価総額は約4億2770万ドルで、流通量は約6億4000万トークンだ。SUIは現在0.70ドル(約73円)で取引されており、過去24時間で2.4%下落している。スイ・ファンデーションは近いうちにトークンのリリーススケジュールの「詳細な予測」を公開するとしている。トークノミクスダッシュボードのToken Unlocksによると、次回の6100万トークン(約4300万ドル)の解除は7月3日に予定されている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン