ステラ(XLM)は、強気の継続パターンとXRPの急騰を背景に、約35%の価格上昇が見込まれている。
XLMは保ち合いからの上抜けを狙う構図に
XLMは現在、上昇トライアングルの中で保ち合いを続けている。このパターンは、安値が切り上がりつつ、一定のレジスタンスで抑えられるという、典型的な強気の継続型チャートだ。
レジスタンス水準は0.52ドル付近にあり、火曜日以降、複数回突破を試みている。高値を切り上げる形での保ち合いは、買い圧力の増大を示唆している。
この0.52ドルの上抜けが確定すれば、パターン完成となり、0.63ドルまでの上昇につながる可能性がある。これは現在の価格から約35%の上昇幅となる。
この上昇目標は、トライアングルの最大幅をブレイクアウト地点に加えることで算出されている。
テクニカル指標も強気を示している。4時間足の相対力指数(RSI)は買われ過ぎの水準を下回っており、さらなる上昇余地があることを示唆している。
また、XLMは4時間足の20、50、200EMA(指数平滑移動平均)をいずれも上回って推移しており、これらのEMAはすべて上向きに転じている。短期および中期的な強気シナリオを補強する要因となっている。
この短期的な強気パターンは、ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏が指摘する「マクロ的な蓄積構造」とも一致している。
ブラント氏は、XLMが「仮想通貨市場で最も強気なチャートになり得る」としたうえで、1ドルの水準を明確に上抜けて終値をつけることが条件になると述べている。
XRPとの相関性がXLMを後押し
XLMの強気シナリオは、過去1か月で90%を超える上昇を背景に浮上した。同期間、XRPも60%上昇しており、XLMの動きはXRPに追随するかたちとなっている。
より長期の時間軸で見ると、XLMは依然としてXRPの上昇幅には届いていない。2024年11月の安値以降、XLMは約425%の上昇にとどまっているのに対し、XRPは590%以上の上昇を記録している。
このようなXLMのキャッチアップ・ラリーは、XRPが先導して価格を押し上げる局面でよく見られる。
両者は共通の創設者を持ち、クロスボーダー決済という類似した用途を共有していることから、歴史的に強い相関性を持つ。
強気相場では、XLMとXRPの相関係数は0.70を超えることが多く、両者の価格が同期して動いていることを示している。
顕著な例としては2023年7月、リップルを巡る裁判で米国の裁判所が好意的な判断を下した際、XRPは60%の急騰を見せた。これにXLMも続き、60%以上の上昇となり、相関係数は0.95に達した。
このパターンは2025年にも継続しており、XRPが高値圏を維持する限り、XLMも引き続き上昇を見せる可能性があるとみられている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】