イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションであるStarknetとzkSyncは、過去12ヶ月間で月間アクティブ開発者数を増加させた数少ないプラットフォームの一部だ。
エレクトリック・キャピタルによる最新の開発者レポートによれば、StarknetとzkSyncはそれぞれ3%と6%の増加を記録した一方で、イーサリアム、ポリゴン、ソラナは同じ期間に23%、43%、57%の減少を見せた。
月間アクティブ開発者数は2万6701人から1万9279人へと27.7%減少し、過去12ヶ月間の開発者数の全体的な減少傾向を反映している。チェーンリンク、ステラ、リップルも10月1日時点で開発者数を増加させたが、その総月間アクティブ開発者数はzkSyncとStarknetよりも低かった。

StarkWareのStarknetとMatter LabsのzkSyncは、ゼロ知識ロールアップを通じてイーサリアムをスケーリングすることを目指すレイヤー2ソリューションであり、2023年の注目の的となっている。Starknetは最近、7月にライブになった「Quantum Leap」に焦点を当てており、これによりイーサリアムのTPS(トランザクション毎秒)は理論的には13-15から37TPSに一定に増加し、場合によっては90TPSまで上がる可能性がある。
StarknetとzkSyncはまた、ゼロ知識イーサリアム仮想マシン(zkEVM)ソリューションを通じて、2023年を通じてイーサリアムをさらにスケールアップする作業を進めている。
zkSyncの開発者はまた、「Hyperchains」というネットワークを構築しており、これはゼロ知識技術スタックの一部として相互運用可能なプロトコルのエコシステムを作成することを目指している。同社はこのソリューションを6月に発表し、2023年末までにそれが動作するバージョンを持つ予定だ。
エレクトリック・キャピタルのソフトウェアエンジニアであるエンリケ・ヘレロス氏は10月18日のツイートで、業界から去った月間アクティブ開発者の多くが「新人」(1年未満)であり、「実績のある」(2年以上)および「新興」(1〜2年)の開発者は過去12ヶ月間で比較的安定していたと語った。「新陣の減少は-58%、新興開発者の増加は+11%、実績のある開発者は+5%の微増だ」とヘレロス氏は言った。
ヘレロス氏は、新人が強気市場の間に開発者市場を支配し、価格が急落し始めると数が減少するという循環的な傾向があると指摘した。エレクトリック・キャピタルは通常、データをオープンソース開発者プラットフォームのGitHubのコードリポジトリとコードコミットから取得している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン