英国の多国籍銀行スタンダードチャータードの仮想通貨子会社であるゾディア・マーケッツが、億万長者のヘッジファンドマネージャーのアラン・ハワード氏が支援する仮想通貨企業エルウッド・キャピタル・マネジメントを買収する交渉を行っていると報じられている。
ブルームバーグの報道によると、ゾディア・マーケッツとエルウッド・キャピタルの間の取引は、月末までに完了する見込みだという。エルウッド・キャピタルは、店頭取引(OTC)と決済サービスを提供している。報道によれば、ゾディア・マーケッツのエルウッド・キャピタル買収により、ジャージー島での仮想資産プロバイダーおよび投資業務のライセンスが取得できるという。ジャージー島はノルマンディー沖にある英国王室属領である。
この買収により、ゾディア・マーケッツの店頭決済サービスに対する取り組みが強化される見込みだ。ゾディア・マーケッツは、スタンダードチャータードが2021年に設立した仮想通貨取引所であり、同銀行のベンチャーキャピタル子会社と香港のBCテクノロジーグループの合弁事業だ。
ゾディア・マーケッツは、今年初めに仮想通貨製品への需要が低調であったため、サービスを停止したと、同社のCEOであるウスマン・アフマドが6月にブルームバーグに語った。
ブレバン・ハワード・アセット・マネジメントのヘッジファンドマネージャーであるハワード氏は、2月に複数の仮想通貨企業の持分を売却し、その収益をブレバン・ハワード・デジタルに再投資する意向を示していた。
スタンダードチャータードは、仮想通貨業界での活動を積極的に展開している。6月21日には、ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の取引デスクを立ち上げる可能性があると報じられた。
これが実現すれば、スタンダードチャータードは仮想通貨のスポット取引に関与する最初のグローバル銀行の1つとなる。
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